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診断や治療法の進化により、がんの生存率は着実に上がっている。国立がん研究センターが約24万人を対象とした10年生存率の大規模調査を初めて公表した。
国立がん研究センターは、2008年にがんと診断された患者の10年後の生存率が59.4%だったと発表した。全国のがん専門医療機関240施設で診断を受けた23万7892人を対象に、がん以外の死因の影響を除いて生存率を算出した。調査規模が異なるため、単純比較はできないが、前回調査(04~07年に診断、対象9万4000人)では、58.3%だった。
主ながんの部位別の10年生存率では、前立腺がんが最も高く98.7%で、乳がん87.5%、子宮体がんも83.0%など。最も低かったのはすい臓がん6.5%。
一方、12~13年に全国の413施設で診断を受けた82万6380人の、5年生存率は全体で67.3%だった。
ステージ別(ステージ1が早期。数が大きくなるにつれて進行)の10年生存率を見ると、早期発見、早期治療の重要さが分かる。例えば、胃がんの10年生存率はステージ4は6.9%だが、ステージ1であれば90.9%だ。
バナー写真 : PIXTA
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