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アムジェン、KRAS G12C変異陽性の
切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の治療薬
「ルマケラス®錠120 mg」を日本で新発売

アムジェン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:スティーブ・スギノ)は本日、「がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を効能又は効果とした、KRAS G12C阻害剤
ルマケラス®錠120mg(一般名:ソトラシブ、以下「ルマケラス」)の販売を開始したことをお知らせします。

ルマケラスの発売にあたり、近畿大学病院特任教授、Kindai Hospital Global Research Alliance Center センター長、和泉市立総合医療センター
特任総長、前世界肺癌学会理事長、前日本肺癌学会理事長 光冨
徹哉先生は次のように述べられています。「近年の分子標的治療や免疫治療の発展は、非小細胞肺がん(NSCLC)患者さんの予後を改善してきました。しかし、もともと遠隔転移があって手術の対象とならない患者さん、また手術後に再発した患者さんの予後は未だ一般に不良です。この度の日本におけるルマケラスの発売によって、KRAS
G12C変異に特異的な治療が可能になることは、NSCLC患者さんにとって画期的な出来事です。」

アムジェン株式会社 オンコロジー事業部長 山崎
挙央は次のように述べています。「KRAS遺伝子変異は、肺がん領域において最も古くから同定されているがんドライバー遺伝子変異の一つでありながら、その分子構造上、治療薬を開発することが非常に難しく、過去40年近くもの間『undruggable(薬にすることができない)』と言われてきました1,2。また、KRAS
G12C変異を有するNSCLC患者さんのうち、がん化学療法後に増悪した患者さんの二次治療の治療選択肢は限られており、高いアンメット・メディカル・ニーズが存在します3。この度、KRAS
G12C変異を有する切除不能な進行・再発のNSCLC患者さんにルマケラスという新しい治療選択肢をお届けできることを大変嬉しく思います。」

製品概要

販売名: ルマケラス®錠120mg
一般名: ソトラシブ
効果又は効能: がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
効果又は効能に関連する注意:
  • 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、KRAS
    G12C変異陽性が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
    https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
  • 添付文書「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。
  • 本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
  • 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法及び用量: 通常、成人にはソトラシブとして960mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
製造販売承認日: 2022年1月20日
薬価: 4204.30円/1錠
薬価収載日: 2022年4月20日
発売日: 2022年4月20日
製造販売: アムジェン株式会社

※詳細は最新の添付文書をご覧ください。

製剤写真

なお、ソトラシブは、2021年3月11日付で厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けています。

ソトラシブは現在39ヵ国で承認されています。ソトラシブはKRAS
G12C阻害剤として、世界で初めて米国で迅速承認されました。その後、ソトラシブは日本、アラブ首長国連邦、EU、英国、オーストラリア、カナダ、韓国、スイスおよびブラジルでも承認されています。

非小細胞肺がん(NSCLC)とKRAS G12C変異について
肺がんは世界で2番目に罹患数の多いがんであり4、日本国内の総患者数は約16.9万人と推計されています5。また肺がんは世界および日本におけるがんの部位別死亡原因の第一位であり、日本国内の年間の死亡者数は約7.5万人と推計されています6。肺がんの患者さんのうち、約85〜90%はNSCLC(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん等)に分類されます7。NSCLCは生命を脅かす重篤な疾患であり、日本におけるステージⅣのNSCLC患者さんの5年生存率は腺がんで10.8%、扁平上皮がんで2.7%と、依然として予後不良の疾患です8

NSCLCにおいて高い頻度で認められるがんドライバー遺伝子変異の一つがKRAS G12C変異です。KRAS
G12C変異は、米国では肺腺がんの約13%9、日本人では非扁平上皮がんの4.5%に認められると報告されています10。KRAS
G12C変異を有するNSCLC患者さんのうち、免疫チェックポイント阻害薬を含むがん化学療法後に増悪した患者さんの二次治療の治療選択肢は限られており、高いアンメット・メディカル・ニーズが存在します。既存の治療法による予後は不良であり、KRAS
G12C変異を有するNSCLC患者さんの二次治療後の無増悪生存期間の中央値は約4ヵ月であると報告されています3

ソトラシブについて
アムジェンは、KRAS G12C阻害剤ソトラシブを開発することによって、がん研究において過去40年間で最も困難な課題の一つに取り組んでいます11。ソトラシブは、KRAS
G12C変異を有する局所進行または転移性NSCLC患者において、1日1回の経口投与により、迅速で深い、持続的な抗がん活性を伴う良好なベネフィット・リスクプロファイルを示しています12

アムジェンは、最大かつ広範なKRAS
G12C阻害剤の国際共同開発プログラムを他に類を見ないスピードで進展させ、三剤併用を含む10を超えるソトラシブ併用レジメンを探索しており、臨床試験実施施設は五大陸に及んでいます。現在までに、臨床開発プログラムおよび市販後の使用を通じて、世界中で4,000名を超える患者さんにソトラシブによる治療が行なわれてきました。

米国において、ソトラシブはFDAによるReal-Time Oncology
Review(RTOR)の下で審査を受けました。このプログラムは、より効率的な審査プロセスを探求することによって患者ができるだけ早く安全で効果的な治療を受けられるようにすることを目的としたパイロットプログラムです。アムジェンはFDAのProject
Orbisのイニシアチブに参加しており、このイニシアチブを通じて、英国、オーストラリア、カナダおよびブラジルでの承認を取得しており、イスラエルおよびシンガポールで現在審査中です。さらに、アムジェンはアルゼンチン、カタール、クウェート、コロンビア、サウジアラビア、タイ、台湾、トルコ、香港、マレーシアおよびメキシコにおいても承認申請を行っています。

ソトラシブは、複数のその他の固形がんに対しても研究が進められています13

CodeBreaKについて
アムジェンの医薬品であるソトラシブの臨床開発プログラムであるCodeBreaKは、KRAS
G12C変異を有する進行固形がん患者を治療し、これらのがん種における長年にわたるアンメット・メディカル・ニーズに取り組むためにデザインされたプログラムです。

第Ⅰ相および第Ⅱ相、 first-in-human、非盲検多施設共同試験であるCodeBreaK 100試験には、 KRAS
G12C変異を有する固形がん患者が組み入れられました14。本試験に組み入れられる患者は、がん種およびステージに応じた抗がん剤全身療法による前治療を受けている必要があります。第Ⅱ相試験の主要評価項目は、中央判定による客観的奏効率です。第Ⅱ相試験には126例のNSCLC患者が組み入れられ、このうち124例はベースライン時に中央判定でRECISTによる評価可能病変を有していました12。結腸直腸がん(CRC)患者を対象とした第Ⅱ相試験の組入れは既に完了しており、結果は論文発表されています15

KRAS G12C変異を有する、前治療歴のある切除不能な局所進行性または転移性NSCLC患者を対象に、ソトラシブとドセタキセルを比較する国際共同第Ⅲ相、無作為化、実薬対照試験(CodeBreaK
200)は345例の患者の組み入れを完了しました。主要評価項目は無増悪生存期間であり、主な副次評価項目は全生存期間、客観的奏効率および患者報告アウトカムです16

アムジェンはまた、種々の進行固形がんを対象としてソトラシブの単剤療法および併用療法を検討する複数の第Ⅰb相試験(CodeBreaK 101)への患者の組み入れを行っています17。また、ステージⅣのKRAS
G12C変異を有するNSCLC患者の一次治療におけるソトラシブを評価する第Ⅱ相無作為化試験(CodeBreaK 201)を実施中です18

詳細については、www.hcp.codebreaktrials.comをご参照ください。

アムジェン・オンコロジーについて
「To serve patients –
患者さんのために、今できるすべてを」という私たちのミッションが、アムジェンにおける全ての活動の原動力となっています。過去40年の間、私たちは、オンコロジー領域において重要な発見を成し遂げること、またがんが患者さんにもたらす負荷を軽減する方法を見つけることに注力してきました。この伝統を基盤として、私たちアムジェンは、自らが生み出したイノベーションを必要とする患者さんに一日も早くお届けするべく、創業以来最大の創薬パイプラインを進展させ続けていきます。

私たちアムジェンは、「advancing oncology at the speed of life ®
一日も早く、新たながん治療を待つ人のために」、あらゆる角度からがん治療に力を与え、がん患者さんの人生を変える可能性のある革新的な治療薬を持って、患者さんの生きる道を切り開くべく、今までもこれからも尽力して参ります。

アムジェン株式会社について
アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。2013年10月にアステラス製薬との合弁会社であるアステラス・アムジェン・バイオファーマとして事業を開始し、2020年4月1日にアムジェン社の完全子会社となり商号を変更しました。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約700人の従業員が、「To
serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。

アムジェン社について
アムジェン社は、革新的な治療薬の発見、開発、製造、提供を通じて、重篤な疾患に苦しむ患者さんのために生物学の可能性を切り拓くことに取り組んでいます。このアプローチは、疾患の複雑性を解明し、人体の生物学上の基本を理解するために、先進的なヒト遺伝学などの手法を活用することから始まります。

アムジェン社は、アンメット・メディカル・ニーズが大きい領域に焦点を絞り、専門知識を活用して、医療効果を向上させ、人々の生活に画期的な改善をもたらすソリューションを追求しています。1980年に創業したバイオテクノロジーのパイオニアであるアムジェン社は、世界最大の独立バイオテクノロジー企業の一社に成長し、世界中の何百万という患者さんに貢献しており、革新的な可能性が期待されるパイプラインを開発しています。

アムジェンはダウ・ジョーンズ工業株価平均を構成する30社のうちの一社であり、ナスダック100指数にも含まれています。2021年には、Fortune and Great Place to
WorkTMからWorld’s Best WorkplacesTMの25社のうちの一社に、Barron’sから世界で最も持続可能な企業100社のうちの一社に選ばれました。

詳細については www.amgen.comをご覧になるか、www.twitter.com/amgenをフォローしてください。

Forward-Looking Statements
This news release contains forward-looking statements that are based on the current expectations and beliefs of
Amgen. All statements, other than statements of historical fact, are statements that could be deemed forward-looking
statements, including any statements on the outcome, benefits and synergies of collaborations, or potential
collaborations, with any other company (including BeiGene, Ltd., Kyowa-Kirin Co., Ltd., or any collaboration to
manufacture therapeutic antibodies against COVID-19), the performance of Otezla® (apremilast) (including
anticipated Otezla sales growth and the timing of non-GAAP EPS accretion), the Five Prime Therapeutics, Inc.
acquisition, or the Teneobio, Inc. acquisition, as well as estimates of revenues, operating margins, capital
expenditures, cash, other financial metrics, expected legal, arbitration, political, regulatory or clinical results
or practices, customer and prescriber patterns or practices, reimbursement activities and outcomes, effects of
pandemics or other widespread health problems such as the ongoing COVID-19 pandemic on our business, and other such
estimates and results. Forward-looking statements involve significant risks and uncertainties, including those
discussed below and more fully described in the Securities and Exchange Commission reports filed by Amgen, including
our most recent annual report on Form 10-K and any subsequent periodic reports on Form 10-Q and current reports on
Form 8-K. Unless otherwise noted, Amgen is providing this information as of the date of this news release and does
not undertake any obligation to update any forward-looking statements contained in this document as a result of new
information, future events or otherwise.

No forward-looking statement can be guaranteed and actual results may differ materially from those we project.
Discovery or identification of new product candidates or development of new indications for existing products cannot
be guaranteed and movement from concept to product is uncertain; consequently, there can be no guarantee that any
particular product candidate or development of a new indication for an existing product will be successful and
become a commercial product. Further, preclinical results do not guarantee safe and effective performance of product
candidates in humans. The complexity of the human body cannot be perfectly, or sometimes, even adequately modeled by
computer or cell culture systems or animal models. The length of time that it takes for us to complete clinical
trials and obtain regulatory approval for product marketing has in the past varied and we expect similar variability
in the future. Even when clinical trials are successful, regulatory authorities may question the sufficiency for
approval of the trial endpoints we have selected. We develop product candidates internally and through licensing
collaborations, partnerships and joint ventures. Product candidates that are derived from relationships may be
subject to disputes between the parties or may prove to be not as effective or as safe as we may have believed at
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problems with our products, including our devices, after they are on the market.

Our results may be affected by our ability to successfully market both new and existing products domestically and
internationally, clinical and regulatory developments involving current and future products, sales growth of
recently launched products, competition from other products including biosimilars, difficulties or delays in
manufacturing our products and global economic conditions. In addition, sales of our products are affected by
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注意事項(アムジェン株式会社)
このニュースリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的とするものではありません。

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この件に関するお問い合わせ先
アムジェン株式会社(東京)
コーポレート・アフェアーズ
TEL 03-4590-1771

References

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    2022年2月にアクセス.
  17. Clinicaltrails.gov. CodeBreaK 101. https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04185883?term=codebreak&draw=2&rank=3.
    2022年2月にアクセス.
  18. Clinicaltrials.gov. CodeBreaK 201. https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04933695?term=codebreak+201&draw=2&rank=1.
    2022年2月にアクセス.



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