[ad_1]
今月のテーマ:カイロプラクティックで健康な体づくり(Vol.23)
現代に生きる老若男女が健康でいるための生活のポイントを、カイロプラクターのドクターベルモンテが教えてくれる連載。
痛みの原因は人それぞれ包括的に診断する重要性
早いもので、今年もホリデーシーズンの到来です。読者の皆さまはいかがお過ごしですか。ホリデーシーズンに限らず、一年中元気に過ごしたいものですね。そのためにも、多くの人にカイロプラクティックを利用していただきたいので、私が目指すところの包括ケアについて今一度おさらいしてみましょう。
治療計画はこう立てる
これまで何度か書いてきましたが、カイロプラクティック=腰痛治療ではありません。もちろんそれは我々の専門ですし、カイロプラクティックは痛みの緩和に有効ですが、恩恵はそれだけではありません。カイロプラクティックは、神経・筋骨格系の問題と、それによって起こる健康全般への影響を診断し、治療し、予防するための医学です。
骨格の歪み、特に背骨の機能異常を手技で調整することによって、神経や関節の機能を向上し、体の内部から健康になることを目指します。できるだけ薬を使わず、体に負担をかけない自然なアプローチを重視する点も、カイロプラクティックの特徴です。そのため妊婦さんや赤ちゃん、子供の治療にも適していることは、このコラムの読者ならもうご存じですよね。
そして、必要があれば他の専門家とも連携し、個々の患者さんにとって最善の治療計画を立てることも、カイロプラクターである私の役割です。私が目指すのは、患者さんが自分の体の仕組みを理解し、自分で自分をケアできるように支援することです。痛みや不具合の原因となった生活習慣や、悪い姿勢の改善はその一つ。そのために大事なことは、痛みや不具合の原因を突き止め、正しい診断を下すことです。
ではどのように治療計画を立てるかというと、まずは問診。症状、痛みが起きた状況、患者さん本人と家族の病歴、仕事や趣味などライフスタイルについてお聞きし、その上で必要ならレントゲンや磁気共鳴画像装置(MRI)検査も処方します。
患者さんの年齢も大きなファクターです。同じ痛みでも、子供なら成長痛かもしれませんが、大人なら関節の消耗が原因かもしれません。さらに50歳以上になると、内臓系の病気が原因で痛みが出ている可能性も考慮に入れます。
意外な腰痛の原因も
2、3例を挙げて説明しましょう。突然の腰痛で来院された50代の男性がいました。聞くと、もう何十年も健康診断を受けていないとのこと。がん家系であることがわかったので、まずは主治医の診察を勧めたところ、前立腺がんが発覚。突然の腰痛は、がんが骨に転移したために起こったものでした。当然ですがこの方は、がん治療を優先することになりました。
同じ腰痛でも、原因を突き詰めると人それぞれ。体のしびれや麻痺も、腫瘍が原因で起こっている可能性もあります。
次に、40代後半の男性患者のケースです。この人は、元NFL(ナショナル・フットボールリーグ)のアメフト選手で、長年の選手生活で膝を故障し、主治医から痩せるよう指示され、当院に来られました。
私は膝の状態を診断し、医学的にどういう問題があり、悪化防止のために避けるべき動きなどを説明した上で、カイロプラクティック治療を開始。栄養士による食事指導と、提携するスポーツトレーナーが立てた、膝に負担をかけない減量計画に取り組んでもらいました。
このように、カイロプラクターというのは実は、健康への玄関口であり、ある意味主治医的な役割を担っていることを、分かっていただけたでしょうか。患者さんの状態を把握した上で、さまざまな分野の専門家と連携する、健康のコーディネーターなのです。
ジョン・J・ベルモンテ 先生
John J. Belmonte, DC
E. 53 Wellness院長。カイロプラクター(Doctor of Chiropractic)。全米カイロプラクティック協会会員、ゴルフPGAツアー・スポーツ医学チーム所属。アスリートのけがの治療、妊娠中の痛みの緩和、成長期の子供のカイロ治療も手掛ける。
E. 53 Wellness
211 E. 53rd St./TEL: 212-980-4211
e53wellnessnyc.com
今月の教訓!
「年に一度の健康診断を受けましょう」
今回のコラムで、腰痛の原因が実は前立腺がんにあったというケース、おどろかれましたか? 日本人の患者さんは、米国で外国暮らしをしているというハンデもあり、医療機関は敷居が高いと感じるかもしれません。しかし、年に一度の主治医による健康診断を必ず受けるようお願いします。健康管理においては、知らぬが仏ではないのです。早期に発見すれば容易に治療できるかもしれないし、腰痛を予防できるかもしれません!
リクエスト募集中▶ドクターベルモンテへの質問や取り上げてほしいテーマについてはeditor@nyjapion.comまで!
[ad_2]
Source link