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新型コロナウイルス感染症治療薬「エンシトレルビル・フマル酸」(販売名:ゾコーバ錠125mg)については、「妊婦」「妊娠している可能性のある女性」には投与できない—。
メーカーが、新たに「女性患者・その家族向けの注意喚起資料」を作成したため、医療機関・薬局では、これも活用し、適切な投与をしてほしい—。
厚生労働省は3月17日に事務連絡「新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬(ゾコーバ錠125mg)の使用にあたっての注意喚起に係る追加の情報提供(新資材の活用の依頼等)」を示し、医療現場などに留意を呼びかけました(厚労省サイトはこちら)。
Gem Medでも繰り返し報じているとおり、新型コロナウイルス感染症治療薬「エンシトレルビル・フマル酸」(販売名:ゾコーバ錠125mg)については、▼多数の併用禁忌・併用注意薬がある▼動物実験で催奇形性の可能性が指摘されており「妊婦」「妊娠している可能性のある女性」には投与できない—などの注意事項があります。
しかし、「ゾコーバ錠の投与後に妊娠が判明した」事例(患者は投与後に産婦人科を受診し、投与時に妊娠4週であることがわかった)が生じており(追加報告もなされている)、厚労省は、「妊婦」「妊娠している可能性のある女性」には投与できない点を再周知するとともに、「メーカー作成の『妊娠している女性、妊娠している可能性のある女性、または妊娠する可能性のある女性への投与に関するお願い』の別紙(「ゾコーバ錠125mgを服用する際の事前チェックリスト」)を処方前に必ず確認する」よう強く要請しています(チェックリストは逐次改訂されている点に留意)。
さらに今般の事務連絡では、メーカーが新たに作成した「女性患者、その家族向けの資材」を活用するよう医療機関・薬局に強く依頼しています。
新たな資材では、女性患者・その家族に宛てて、「『妊娠している女性』『妊娠している可能性のある女性』はゾコーバ錠を使用できない」旨を強調するとともに、次のような点に留意するよう求めています。
▽▼前回月経後に性交渉を行った場合には妊娠の可能性がある▼妊娠初期には検査で陰性となることがある▼ゾコーバ錠を飲んだあとに「妊娠していた」ことが分かった事例がある—ため、妊娠の可能性がある場合には医師・薬剤師・看護師に対し、その旨を伝える
▽ゾコーバ錠は、症状が良くなった場合でも5日間飲み切る(残った薬があった場合には廃棄し、「他者に譲る」などを絶対にしない)
▽妊娠する可能性のある女性は、ゾコーバ錠の「服用中」「最終服用から2週間」以内は適切な避妊を行う
▽ゾコーバ錠の「服用中」「最終服用から2週間」以内に妊娠が判明した場合には、ただちに医師・薬剤師・看護師に相談する(メーカーにも相談窓口を設置)
ゾコーバ錠は3月15日に保険適用され、近く、一般の市場流通がスタートします。これまでは「都道府県が使用を認めた医療機関・薬局でのみ取り扱うことが可能」でしたが、市場流通が始まれば「全国の医療機関・薬局で広く使用される」ことになります。その分、不適切な投与が生じる可能性も高まるため、ゾコーバ錠を取り扱う医療機関・薬局では上記の点に最大限留意することが強く望まれます。
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