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 新型コロナウイルス感染症の影響で、「孤独」が問題になっている。統計がある大阪市内では、2020年1年間で孤独死が約1300人に上り、前年から約1割増えたとされる。m3.com調査で医療現場での「孤独」について尋ねたところ、4割弱の医師が「孤独が問題になっている患者」が増えたと回答した。

Q 医療現場で「孤独」が問題になっている患者さんが増えましたか。

 

 開業医の35.3%、勤務医の37.8%、その他の医療従事者の42.8%が「孤独」が問題になっている患者が「コロナ禍以前より増えた」と回答した。

Q ご自身が「孤独」を感じることは増えましたか。

 自身が「孤独」を感じることが増えたかについては、半数強が「コロナ禍以前と変わらない」と回答した一方で、「コロナ禍以前より増えた」も3割程度いた。

Q 医療現場での「孤独」問題についてお考えをお寄せください。

・昨年末、一人暮らしの高齢者が全く通院しなくなり、孤独死されて警察から連絡を受けるケースが非常に多かった。【勤務医】

・コロナ禍以前から孤独が問題となる(身寄りがいない、いても疎遠)患者が増えてきたとは感じており、コロナ禍でそれが増えたとは特に感じない。【勤務医】

・本当に「孤独」な人々は、何か疾病に罹患しない限り病院にいるだけでは分からないし、見つからない。病院外に出て行く行動も重要。【勤務医】

・注力して対処すべき大きな問題。【勤務医】

・入院している患者さんと家族の面会の制限が多くなってしまったことは、感染対策上仕方ないとは理解しつつも、患者さんの孤独感を解消するためにもどうにかならないかと思います…。【勤務医】

・家族との接触などの機会が減っており、孤独感は感じると思う。高齢者においては特に環境の変化によるせん妄の誘発なども考えられるため、以前より一層、せん妄などを予防するための環境調整が必要になると考える。【勤務医】

・高齢者施設などで家族の面会を禁止しているが、会話の回数が減り、孤独感が強くなり、刺激もなくなるため、認知レベルの低下が著しい状態です。デイサービスや通院(混雑した待合室で数時間滞在)は許可されているのに、家族の面会だけ禁止されても意味がないばかりだけではなく、弊害の方が大きいと感じています。【看護師】

・医療現場では、入院患者が家族に会うことができず認知機能が低下したり、寂しいと訴えるケースは増えています。家族の力を借りないとケアの現場だけでは難しいことがあります。【薬剤師】

・病院では家族の面会もできない、家族の中には遠方で移動を自粛していたり、コロナを理由に来るのを避ける場合もあったりします。結果として退院できず、療養病棟に行くケースがあります。スタッフも通常よりは職場内の移動を控えているし、患者さんだけでなくスタッフも含めて少しずつ孤独を感じているのではないかと思います。【薬剤師】

・基幹病院のため広範囲の地域からの入院患者を受け入れていました。そのため面会者の少ない方も多いため、医療者とのコミュニケーションを楽しみにされているなと感じる場面もありますが、正直医療者の業務も煩雑なため最低限の会話となってしまいます。さらに多床室でも感染対策やプライバシー保護からカーテンを閉め切り、患者同士の交流もなく…、患者さんは孤独だと思います。【看護師】

・入院してしまうと家族と会えないので、なるべく在宅医療を選択するケースが多くなりました【看護師】

・コロナの患者は、個室隔離であったり入院すると面会ができないので、より孤独感があります。看護者も感染リスクを減らすため、必要最低限しか病室に行かないことも拍車をかけているように思います。【看護師】

・もともと身内がいない場合よりも、身内があるのに面会にも来てもらえない、受け入れてもらえない方が本当の孤独ではないかと思う。【看護師】

・独居の高齢者が増えているように感じます。血縁者は遠方であったり、仕事で連絡が取れず、主な連絡や支援は訪問医療やケアマネなどの社会保険事業の介入に頼っている方を見受けます。そういった支援が受けることができない方が孤独死につながるのかと思います。【看護師】

・母親同士の交流機会がなく、育児の悩みを抱え込んでいる母親が増えた(生後2カ月初回ワクチン時に母親より相談数件あり)。【開業医】

・精神疾患を持っている患者のデイケア参加などが減っているのが大きな問題。【勤務医】

・緩和ケア病棟のデスカンファを見ると,孤独というか可哀想な事例が増えている。孤独という切り口に工夫がほしいですね。ワンパターンだな。【勤務医】

・患者同士のcommunicationが乏しくなっており、侵襲のある手術や尿路変更などについて,患者同士での情報共有が困難になっている。【勤務医】

・精神科以外の医師は孤独の健康被害を軽く考えているようだが、孤独は日光の当たらない植物のように非常に深刻な問題だと思う。【勤務医】

【医療者の孤独】

・人と話す機会が減りました。新しく来た医師のことがよく分からなかったり、分からなまま去って行ったり。【勤務医】

・老人より若い人に多い。若者は、元来みんなでワイワイするのが常で、それができないため、孤独を感じたりするのかなと思います。【開業医】

・コロナ禍は、「人は一人で死んでいくのが当たり前」を突き付ける良い機会になった。【開業医】

・誰も手伝う仲間がいないとゾッとする。【開業医】

・新規入職者のマスクを外した顔を知らない。歓迎会などもできないし、仕事後や昼休みなどでも会話をすることがなくなった。一緒に食事に行くこともなくなった。【看護師】

・学会、講演会、研究会などがウエブになったこと。宴会がなくなったこと。【勤務医】

・診療所1人医師にて医師仲間との会話がほとんどなくなった。飲み会もできず、たまのゴルフで会う時だけコミュニケーションを取れます。【開業医】

【調査概要】
・調査期間:2021年6月18日 (金)~6月23日 (水)
・対象:m3.com会員
・回答者数:1477人(開業医 : 204人 / 勤務医 : 794人 / 歯科医師 : 19人 / 看護師 : 129人 / 薬剤師 : 257人 / その他の医療従事者 : 74人)
・回答結果画面:医療現場で「孤独」が問題になっている?

 

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