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宮城県名取市のJR名取駅近くに今月、「やまと在宅診療所 名取」がオープンした。院長を務めるのは県立がんセンター(名取市)で終末期の患者に寄り添ってきた医師。新型コロナウイルスが収束せず、病院や施設で厳しい面会制限が続く中、「自宅療養を望む患者を支えたい」と力を込める。

診療所は、がんセンター緩和ケア病棟の責任者で、3月に定年退職した中保利通医師(66)が院長を務める。名取市と近隣を往診エリアに内科、外科、緩和ケア内科の3科を設置。看護師ら6人が平日に往診し、病状急変など緊急の案件は24時間365日対応する。
中保医師は痛みを和らげる緩和医療が専門。東北大病院の緩和ケア病棟での勤務を経て、県立がんセンターで約7年、がん患者や家族と向き合ってきた。
「人生の最期を家族と過ごしたい」という患者の願いは、コロナ下にあっても変わらない。だが、足元の名取、岩沼、亘理の各市町では在宅療養を支える往診可能な医療機関が少ない。「みとりの時も、身近な人がそばにいることができない状況を目の当たりにし、心を痛めた」と明かす。
「地域の期待に応えたい」
そんな時、訪問診療に力を入れる医療法人社団やまと(登米市)に出合い、県南に新拠点を構える思いが合致した。訪問看護ステーションなどと連携し、患者が安心して自宅で過ごせる医療の提供を目指す。
中保医師は「がんセンター時代にお世話になった名取で恩返しができる。地域の皆さんの期待に応えたい。緩和ケアでは痛みを鎮め、笑顔を取り戻すお手伝いがしたい」と話す。
やまとは岩手、宮城、神奈川3県に在宅診療所8拠点を設けており、名取は宮城県内で5カ所目となる。
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