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村野武範 「余命は聞かないほうがいい」ステージ4の中咽頭がん発覚も、2カ月で寛解 深夜3時に妻が見つけた陽子線治療

『くいしん坊!万才』の七代目レポーターとして親しまれた村野武範氏。

 

 40代後半から急激に高まる「がん発症リスク」。生と死の分かれ道で“選択”を間違えないために有名人7人が死の淵で選んだ、がん治療を徹底取材した。

 

 学園ドラマ『飛び出せ!青春』(日本テレビ系)の熱血教師役で人気を博し、『くいしん坊!万才』(フジテレビ系)への出演などでも親しまれてきた俳優・村野武範氏のがんが発覚したのは、2015年のことだった。

 

 

「たまたま、首に小指大くらいのしこりを見つけて、病院で検査をしたら、中咽頭がんのステージ4だと診断されました。余命を聞いたら『それは聞かないほうがいいです』と言われましたよ。でも、恐怖はありませんでした。自覚症状が何もないから、『こんな状態で本当に死ぬのかな』という気持ちでした。その日は帰宅して寝たんですけど、夜中の3時くらいに女房に起こされました。ネットで『末期がんからの生還』というワードで調べたら、『南東北病院』という病院の患者の中には、ステージ4でも生還した人がたくさんいるというんです。早速次の日、女房がその病院に電話をしてくれました」

 

 同病院がおこなっていたのが、放射線の一種である陽子線を患部に当てるという「陽子線治療」だった。

 

「当時はまだ東京に設備がなくて、福島県郡山の病院に入院しました。患部にピンポイントで陽子線を当てないとダメなので、顔をマスクみたいなもので固定して、ピンポイントで患部に照射する。平日10分から15分ほどの治療です。さらに『動注化学療法』という治療も受けました。抗がん剤を、カテーテルを通じて動脈に流し、患部に届かせるという治療法です。これも毎日やりました。でもそれ以外は自由なんですよ。動脈に繋いであるカテーテルと抗がん剤の入ったビーカーをぶら下げたまま、病院の近所を散歩していました。自転車で通院している人もいたぐらいで、ステージ4の末期がん患者たちだとは、誰も思わなかったでしょうね」

 

 唯一つらかったのは、抗がん剤による副作用だという。

 

「抗がん剤の影響で、口の中が痛くなるんです。でも担当医師は、しっかり噛んでご飯を食べるのが大切だから胃ろうはやらないという方針で。今でも覚えていますが、涙を流しながら食べました。流動食や果物がほとんどですが、つらかった。退院してからも1カ月くらいは痛かったです」

 

 そして治療を開始してから2カ月で、無事寛解した。

 

「まさか2カ月で治るとは思いませんでした。今も定期的に病院で検査を受けていますが、再発も転移もしていません。当時は、いわゆる標準治療とは違う『先進医療』だったので、民間のがん保険を利用しました。私のケースだと、現在は標準治療として保険適用が可能になりました」

 

 あまりにスムーズに治療ができたおかげか、がんを経験してからも生活は何も変わらないという。

 

「お酒やたばこは、一応やめましたけど、それ以外の生活はなんにも変わっていないです。担当医師からも、何をしてくれともいっさい言われていないです。とにかく、いい病院を見つけてくれた妻には頭が上がりませんね」

 

取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

( 週刊FLASH 2023年12月12日号
)



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