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厚生労働省の調査(2019年)によると、男性はおよそ5人に1人(19.7%)、女性についてもおよそ10人に1人(10.8%)の割合で「糖尿病が強く疑われる」という結果が出ています。今回、生活習慣病を専門とする『しらい健康クリニック泉中央』の白井院長が、初期症状がめったに出ない糖尿病の恐ろしさと、早期発見の重要性について解説します。
「基本的に初期症状が出ない」糖尿病の恐ろしさ
糖尿病ってどんな病気かご存じですか? 皆さん、名前は聞いたことがあると思うのですが、改まって聞かれると難しいかもしれません。
読んで字のごとく、尿に糖が出る病気でしょうか? これはちょっと違います。昔、検査ができなかった時代には確かに尿糖で診断していたのですが、現代では血糖値で診断しています。つまり糖尿病は「血糖値が高くなる病気」、というのが正解です。
では血糖値が高いと何が問題なのでしょう。実は血糖値が数日高かったからといって、何か症状が出るわけではありません。
しかし血糖が高い状態が数ヵ月~数年続くと、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全(透析が必要な状態)、失明、足壊疽(足が腐る病気)、がん、認知症など様々な病気を引き起こしてしまうのです。
こういった様々な病気を引き起こしてから治療しようとすると非常に難しく、治療できても後遺症を残す場合が多いのです。ですから、糖尿病をなるべく早くに発見し、重篤な病気を引き起こす前に治療していくのが大事なのです。
では、どのような症状が出たら糖尿病を心配すべきでしょうか? もしかしたら「糖尿病は喉が渇く」などと聞いたことがあるかもしれません。たしかに私のクリニックにも糖尿病による症状で来院される方がいらっしゃいます。
「すごく喉が渇くようになって、ペットボトル飲料を1日に3本も4本も飲むようになった」
「おしっこがすごく多くなって、便器もなんだかべとべと汚れるようになった」
「全身だるくって疲れやすく、体重も半年で10㎏も落ちた」
「最近急に視力が落ちてきた」
といった症状です。しかし、このような症状が出ている方は、決して初期ではありません。非常に進行していて、すぐに入院が必要なレベルの場合もあります。
実のところ、糖尿病は基本的に初期症状が出ません。糖尿病が症状を出すのはかなり進行してからで、症状が出てから受診するのでは遅すぎるのです。
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