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医師派遣について説明するぐんま地域医療会議のメンバー=県庁で

 群馬県や病院、医療団体でつくる「ぐんま地域医療会議」は14日、新規患者の受け入れを休止している県立がんセンター(太田市)の頭頸(とうけい)科に群馬大病院から4月に常勤医1人を派遣すると発表した。(安永陽祐)

 同科は、耳鼻咽喉科領域にできた舌がんや喉頭がん、咽頭がん、口腔(こうくう)がん、甲状腺がんなどを扱う診療科。常勤医三人のうち二人が退職したため、二〇一九年十二月から新規患者の受け入れを休止している。

 県内の手術を行う治療拠点は群馬大病院のみとなっており、東毛地域の拠点の再整備に向けて、常勤医一人を新たに配置する。がんセンターによると、四月以降は常勤医が二人となり、段階的に新規の患者受け入れを再開する方針。

 一九年から皮膚科の常勤医が不在となっている高崎総合医療センター(高崎市)にも、群馬大病院から四月に皮膚科医二人を派遣する。高崎・安中保健医療圏は、がんなどの入院を伴う皮膚疾患患者が県内で最も多い一方で、約半数が他の保健医療圏で治療を受けている。こうした状況を踏まえ、今後は、特殊な疾患に対する手術や治療は群馬大病院で行い、同センターは西毛地域の拠点として、短期の入院治療ができる体制を整備する。



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