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バイエル薬品・プリンツ社長 患者志向のイノベーション投資を継続 20年業績は目標達成

公開日時 2021/04/19 04:51

バイエル薬品のハイケ・プリンツ社長は4月16日の記者会見で、2020年業績(1-12月)について売上高は前年比5.1%減の2992億円(薬価ベース)だったと発表した。主力の経口抗凝固剤・イグザレルト、眼科用VEGF 阻害剤・アイリーアに加えて、子宮内膜症に伴う疼痛改善剤・月経困難症治療剤・ヤーズフレックスが前年比57.9%増と業績を牽引するなど、「業績目標を達成した」と強調した。21年は複数の新薬で上市が見込まれるとして、アンメッドメディカルニーズの高い領域にフォーカスし、患者志向のイノベーションへの投資を継続する方針を示した。

20年業績のハイライトでは、主力の経口抗凝固剤・イグザレルトが前年比3.9%増の792億5100万円(薬価ベース)を売り上げた。すでに日本国内での服用患者数は160万人に達している。21年1月にはOD錠を発売したほか、小児の静脈血栓塞栓症の適応を追加するなど、小児適応を有する唯一のNOACとしての存在感も打ち出している。

イグザレルトに次ぐ売り上げ上位製品のVEGF 阻害剤・アイリーアは前年比6.9%増の773億1200万円(薬価ベース)を売り上げた。2012年の発売以降、累積投与実績は277万本となった。昨年3月には5つ目の適応として「血管新生緑内障(NVG)」の承認を取得。同年6月には注射用キットを発売した。エビデンスの面でも、ALTAIR試験において、96週時点での40%以上の加齢黄斑変性患者で16週の投与間隔を達成した。このほか未熟児網膜症を対象にした臨床第3相試験も進行中だ。

◎戦略的重点領域にオンコロジー

プリンツ社長は同社の戦略的重点領域にオンコロジーをあげている。遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がん治療薬のニュベクオは20年5月に発売を開始した。また進行・再発固形癌治療剤・ヴァイトラックビが今年3月に神経栄養因子チロシンキナーゼ受容体(NTRK)融合遺伝子陽性の進行・再発固形がんの治療剤として製造販売承認を取得。遺伝子診断によって対象患者を特定できるなど、「様々な希少がんをターゲットにした個別化治療を提供する」とした。

◎梶川研究開発本部長 イノベーションエコシステムの構築に意欲

この日の会見で研究開発本部の梶川麻里子本部長は、同社のイノベーションへの取り組みを紹介した。2021年は国内で43件の臨床第2相試験および第3相試験が実施もしくは開始を予定していると説明。オンコロジー、循環器・腎臓領域などのアンメットメディカルニーズの高い疾患への研究開発に取り組むとした。さらに、アカデミアとの研究提携やパートナーの自治体や企業等とのエコシステム醸成を通じ、日本発イノベーションの創出を推進すると強調した。同社は、日本のベンチャー企業を育成するためのアクセラレータープログラム「Kansai Life Science Accelerator Program」を開始している。G4Aなどデジタルイノベーションやスタートアップ支援プログラムを推進し、神戸ならびに関西のイノベーションエコシステム構築に寄与したいと述べた。

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