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日本で年間130万人以上が命を落しているがん。その遺族への調査で、亡くなる1カ月前に少なくない苦痛を感じている患者が半数に上ることが分かった。心身の苦痛を和らげる緩和ケアの必要性は長く指摘されているものの、道半ばとなっている。
国立がん研究センターがん対策情報センターは2017年度から、厚生労働省の委託事業として、「がん」をはじめとする5つの疾患で亡くなった20歳以上の患者の遺族を対象に全国調査を行っている。利用した医療や療養生活の実態を把握し、医療や療養環境の改善につなげることが目的。
18年度調査は同年1月末から3月に実施し、がんについては1万2900人から回答を得た。死亡場所別の内訳は、病院3765人、施設2824人、自宅5364人、緩和ケア病棟947人だった。下記の調査結果は、それぞれ実際の死亡数の比率で調節した推定値。
それによると、亡くなる前1カ月間の患者の療養生活について、「痛みが少なく過ごせた」は全体で47.2%で、半数以上の患者が少なくない痛みを抱えていたことが分かった。緩和ケア病棟で最期を迎えた患者が「痛みが少なく過ごせた」割合が59.5%と最も高かった。
「望んだ場所で過ごせた」は全体で47.7%。自宅で死を迎えた患者の満足度が最も高かった(86.6%)。自宅組は、「穏やかな気持ちで過ごせた」という割合も63.5%と最も高かった。
一方、最期の療養場所の希望などに関する主治医との話し合いについて、「十分に話し合いができた」との回答はがん患者全体の36.5%にとどまった。「自宅で最期を迎えた」グループでは65.5%と半数を超えたが、病院と施設は30%未満だった。
バナー写真:PIXTA
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