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アムジェン、KRAS G12C変異陽性の
切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の治療薬として、
ルマケラス®の製造販売承認を日本で取得

世界で初めて承認されたKRAS G12C阻害剤
ルマケラス®を、日本の患者さんへ

アムジェン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:スティーブ・スギノ)は本日、KRAS G12C阻害剤 ルマケラス®錠120mg(一般名:ソトラシブ、以下「ルマケラス」)について、がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の効能・効果で、日本における製造販売承認を取得しましたのでお知らせします。

ルマケラスは経口剤であり、通常、成人に対して1日1回960mgを投与します。ルマケラスの日本における製造販売承認は、KRAS G12C変異陽性の固形がん患者を対象として実施された、国際共同第Ⅰ/Ⅱ相、多施設共同、単群、非盲検試験(CodeBreaK 100試験)の結果に基づいています。本試験の第Ⅱ相パートでは、非小細胞肺がん(NSCLC)患者126例(日本人11例を含む)を対象に、ルマケラス960mgが1日1回経口投与され、主要評価項目である奏効率(RECIST ver.1.1に基づく独立中央画像判定機関による評価)は、有効性評価対象*1) 123例(日本人10例を含む)で37.4%(95%信頼区間:28.8, 46.6)でした(データカットオフ日:2020年9月1日)。安全性評価対象*2) 190例(日本人13例を含む)中128例(67.4%)に副作用が認められ、主な副作用(発現率5%以上)は、下痢(27.9%)、悪心、ALT増加、AST増加(各16.3%)、疲労(11.1%)、血中アルカリホスファターゼ増加(7.9%)、嘔吐(7.4%)および腹痛(5.3%)でした。

アムジェン株式会社代表取締役社長のスティーブ・スギノは次のように述べています。「KRAS遺伝子変異は、肺がん領域において最も古くから同定されているがんドライバー遺伝子変異の一つです1。しかし、KRAS遺伝子変異に対する治療薬を開発することは非常に難しく、過去40年近くもの間『undruggable(薬にすることができない)』と言われてきました2。この度、日本において製造販売承認を取得したルマケラスにより、KRAS G12C変異を有するNSCLC患者さんに新しい治療オプションを提示できることを、大変嬉しく思います。」

近畿大学 医学部 外科学教室 呼吸器外科部門主任教授、前世界肺癌学会理事長、前日本肺癌学会理事長 光冨 徹哉先生は次のように述べられています。「もともと遠隔転移があって手術の対象とならなかったり、手術後に再発した非小細胞肺がん患者さんの予後は一般に不良です。その中で、近年の分子標的治療や免疫治療の発展は予後を改善してきました。しかし、KRAS G12C変異の頻度は比較的高いのにも関わらず、これまでこの変異に特異的な薬物はわが国において承認されていませんでした。この度のルマケラスの日本における製造販売承認は、KRAS G12C変異を有する非小細胞肺がん患者さんにとって特異的な治療が可能となる画期的な出来事といえます。」

なお、ソトラシブは、2021年3月11日付で厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けています。

ソトラシブはKRAS G12C阻害剤として世界で初めて2021年5月に米国で迅速承認として規制当局からの承認を取得しました。その後、ソトラシブはEU、英国、カナダ、スイスおよびアラブ首長国連邦でも承認されています。

*1): 中央判定によりベースライン時に測定可能病変を有さないと判定された3例(日本人1例を含む)が除外された。
*2): 第Ⅰ相および第Ⅱ相パートにおいて本剤960mgを1回以上投与された非小細胞肺がん患者。

製品概要

販売名: ルマケラス®錠120mg
一般名: ソトラシブ
効果又は効能: がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
効果又は効能に関連する注意:
  • 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、KRAS G12C変異陽性が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である: https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
  • 添付文書「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。
  • 本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
  • 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法及び用量: 通常、成人にはソトラシブとして960mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

※詳細は最新の添付文書をご覧ください。

非小細胞肺がん(NSCLC)とKRAS G12C変異について
肺がんは世界で2番目に罹患数の多いがんであり3、日本国内の総患者数は約16.9万人と推計されています4。また肺がんは世界および日本におけるがんの部位別死亡原因の第一位であり、日本国内の年間の死亡者数は約7.5万人と推計されています5。肺がんの患者さんのうち、約85〜90%はNSCLC(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん等)に分類されます6。NSCLCは生命を脅かす重篤な疾患であり、日本におけるステージⅣのNSCLC患者さんの5年生存率は腺がんで10.8%、扁平上皮がんで2.7%と、依然として予後不良の疾患です7

NSCLCにおいて高い頻度で認められるがんドライバー遺伝子変異の一つがKRAS G12C変異です。KRAS G12C変異は、米国では肺腺がんの約13%8、日本人では非扁平上皮がんの4.5%に認められると報告されています9。KRAS G12C変異を有するNSCLC患者さんのうち、免疫チェックポイント阻害薬を含むがん化学療法後に増悪した患者さんの二次治療の治療選択肢は限られており、高いアンメット・メディカル・ニーズが存在します。既存の治療法による予後は不良であり、KRAS G12C変異を有するNSCLC患者さんの二次治療後の無増悪生存期間の中央値は約4ヵ月であると報告されています10

ソトラシブについて
アムジェンは、KRAS G12C阻害剤ソトラシブを開発することによって、がん研究において過去40年間で最も困難な課題の一つに取り組んでいます11。ソトラシブは、KRAS G12C変異を有する局所進行または転移性NSCLC患者において、1日1回の経口投与により、迅速で深い、持続的な抗がん活性を伴う良好なベネフィット・リスクプロファイルを示しています12

アムジェン社は、最大かつ広範なKRAS G12C阻害剤の国際共同開発プログラムを他に類を見ないスピードで進展させ、三剤併用を含む10を超えるソトラシブ併用レジメンを探索しており、臨床試験実施施設は五大陸に及んでいます。現在までに、臨床開発プログラムおよび市販後の使用を通じて、世界中で3,000名を超える患者さんにソトラシブによる治療が行なわれてきました。

米国において、ソトラシブはFDAによるReal-Time Oncology Review(RTOR)の下で審査を受けました。このプログラムは、より効率的な審査プロセスを探求することによって患者ができるだけ早く安全で効果的な治療を受けられるようにすることを目的としたパイロットプログラムです。アムジェンはFDAのProject Orbisのイニシアチブに参加しており、このイニシアチブを通じてオーストラリア、ブラジル、シンガポールおよびイスラエルでソトラシブの承認申請を行っており、審査中です。さらに、アムジェンは韓国、トルコ、台湾、コロンビア、タイ、メキシコ、香港、サウジアラビア、アルゼンチン、クウェートおよびカタールにおいても承認申請を行っています。

ソトラシブは、複数のその他の固形がんに対しても研究が進められています11

CodeBreaKについて
アムジェン社の医薬品であるソトラシブの臨床開発プログラムであるCodeBreaKは、KRAS G12C変異を有する進行固形がん患者を治療し、これらのがん種における長年にわたるアンメット・メディカル・ニーズに取り組むためにデザインされたプログラムです。

第Ⅰ相および第Ⅱ相、 first-in-human、非盲検多施設共同試験であるCodeBreaK 100試験には、 KRAS G12C変異を有する固形がん患者が組み入れられました13。本試験に組み入れられる患者は、がん種およびステージに応じた抗がん剤全身療法による前治療を受けている必要があります。第Ⅱ相試験の主要評価項目は、中央判定による客観的奏効率です。第Ⅱ相試験には126例のNSCLC患者が組み入れられ、このうち124例はベースライン時に中央判定でRECISTによる評価可能病変を有していました12。結腸直腸がん(CRC)患者を対象とした第Ⅱ相試験の組入れは既に完了しており、結果は論文発表されています14

KRAS G12C変異を有するNSCLC患者を対象に、ソトラシブとドセタキセルを比較する国際第Ⅲ相、無作為化、実薬対照試験(CodeBreaK 200)の患者の組み入れは完了しました。アムジェンはまた、種々の進行固形がんを対象としてソトラシブの単剤療法および併用療法を検討する複数の第Ⅰb相試験(CodeBreaK 101)への患者の組み入れを行っています。また、ステージⅣのKRAS G12C変異を有するNSCLC患者の一次治療におけるソトラシブを評価する第Ⅱ相無作為化試験(CodeBreaK 201)を実施中です。

詳細については、www.hcp.codebreaktrials.comをご参照ください。

アムジェン・オンコロジーについて
「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」という私たちのミッションが、アムジェンにおける全ての活動の原動力となっています。過去40年の間、私たちは、オンコロジー領域において重要な発見を成し遂げること、またがんが患者さんにもたらす負荷を軽減する方法を見つけることに注力してきました。この伝統を基盤として、私たちアムジェンは、自らが生み出したイノベーションを必要とする患者さんに一日も早くお届けするべく、創業以来最大の創薬パイプラインを進展させ続けていきます。

私たちアムジェンは、「advancing oncology at the speed of life ® – 一日も早く、新たながん治療を待つ人のために」、あらゆる角度からがん治療に力を与え、がん患者さんの人生を変える可能性のある革新的な治療薬を持って、患者さんの生きる道を切り開くべく、今までもこれからも尽力して参ります。

アムジェン株式会社について
アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。2013年10月にアステラス製薬との合弁会社であるアステラス・アムジェン・バイオファーマとして事業を開始し、2020年4月1日にアムジェン社の完全子会社となり商号を変更しました。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約700人の従業員が、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。

アムジェン社について
アムジェン社は、重篤な疾患に苦しむ患者さんのために、生物学的に革新的な治療を探索・開発・製造・提供する可能性を切り拓いていきます。このアプローチは、疾患の複雑性の解明と人体の生物学上の基本を理解するために、先進的なヒト遺伝学などの手法を活用することから始まります。

アムジェン社は、アンメット・メディカル・ニーズが大きい領域に焦点を絞り、生物製剤の製造に関する専門知識を活用して医療効果の向上と人々の生活に画期的な改善をもたらすソリューションを追求しています。1980年に創業したバイオテクノロジーのパイオニアであるアムジェン社は、世界最大の独立バイオテクノロジー企業に成長し、世界中の多くの患者さんに貢献しており、革新的な可能性が期待されるパイプラインを開発しています。

詳細については www.amgen.comをご覧になるか、www.twitter.com/amgenをフォローしてください。

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注意事項(アムジェン株式会社)
このニュースリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的とするものではありません。

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この件に関するお問い合わせ先
アムジェン株式会社(東京)
コーポレート・アフェアーズ
TEL 03-4590-1771

References

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