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潰瘍性大腸炎は日本だけでなく、世界的に患者数が増加している原因不明で根治的な治療法がない難治性疾患です。特異的なバイオマーカーはなく、その診断は臨床症状や内視鏡検査などの検査所見から総合して判断されます。今回、発見されたインテグリンαvβ6に対する自己抗体は、潰瘍性大腸炎患者の約90%に検出され、基礎研究の結果からは、この自己抗体自体が疾患を引き起こしている可能性が示唆されており、将来的には診断や経過観察に利用され、専門医でなくても診療ができることが期待されています。当社はさらなる研究の発展を支援するため、本製品を研究用試薬として発売いたします。
抗インテグリンαvβ6抗体はインテグリンαvβ6に対する自己抗体です。インテグリンは細胞外マトリックスへ結合することで細胞接着を担う細胞表面受容体であり、このうち腸管上皮に発現するインテグリンαvβ6は、炎症抑制および病原体と寄生虫の感染予防に関わっています。
抗インテグリンαvβ6抗体は潰瘍性大腸炎患者の大多数で検出され、また、その抗体力価は疾患活動性と相関することが報告されています※1。
本キットは、酵素免疫吸着測定法(ELISA)を原理としており、吸光マイクロプレートリーダーを用いて測定できます。
参考文献
※1 Kuwada, T., et al. (2021). “Identification of an Anti-Integrin αvβ6 Autoantibody in Patients With Ulcerative Colitis.” Gastroenterology 160(7): 2383-2394.e2321.
[研究用試薬]
製品名: Anti-Integrin αvβ6 ELISA Kit
Code No.: 5288
希望納入価格(税別): 530,000円
包装単位: 96 ウェル
貯蔵方法: 2~8℃
有効期間:6カ月
※本品は研究⽤試薬です。診断その他の医療上の目的で使用しないでください。
- 本リリースに関するお問い合わせ:
株式会社医学生物学研究所
本社所在地 〒105-0012 東京都港区芝大門2丁目11番8号 住友不動産芝大門二丁目ビル
電話 03-6854-3613
メール kensa@mbl.co.jp
担当 学術部
問い合わせ先:
ご注文、お問合せにつきましては、以下ご参照ください。
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- 【株式会社医学生物学研究所について】
1969年に日本で最初の抗体メーカーとして設立され、現在では、免疫学的領域のみならず、遺伝子診断の領域にも事業を拡大して、臨床検査薬及び基礎研究用試薬の研究・開発・製造・販売を行っています。
臨床検査薬事業では、自己免疫疾患、がん、感染症等の検査薬の開発・販売を行っています。自己抗体診断分野では日本国内トップメーカーとして製品ラインナップの充実を図り、難治性疾患の多い当該分野の医療に貢献しています。がん診断分野では医薬品の効果を予測するコンパニオン診断薬を開発し、個別化医療に貢献しています。
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