[ad_1]
掲載日:2021年12月7日 10時30分
あっという間に師走がやってまいりました。がん治療中の方、経過観察中の方は、年内の通院はあと1~2回程度の方が多いのではないでしょうか?いつもどおり、体調管理をしつつ、ご自宅での生活同様に、年末年始に体調変化があった場合のもしもの備えも今のうちに準備てみませんか?(文=日本対がん協会・かみうせ まゆ)
2022年のカレンダーがスタンバイ
つい先日、街のクリニックの受付には、年末年始の案内とともに、2022年分のカレンダーも登場していました。
「え?まだ早いんじゃない?」と内心思いつつ、
がん診療を提供する専門病院、地域の病院に置き換えると、
年末年始休暇のご案内は、患者さんの治療計画を安全に検討するためだけでなく、
医療福祉関係者と連携をとるためにも、とても重要な要素となります。
がん専門病院でさえも、主治医による専門外来や、からだに侵襲をともなう積極的治療は年末年始はお休みのところがほとんどです。(血液がんなど、一刻をあらそうような、入院治療を要する場合をのぞきます)
そのようなわけで、
病院の年末年始休みに入る前の年内最後の予約日に、多くの病院で様々な職種が協力してご案内していることは、以下のようになります。
・年内最終の外来開院時間(施設によっては、最終日は半日で終わるところもある)
・自宅で様子をみていい場合、そうでない場合(臨時受診)のめやす
・外来化学療法や、経過観察中で、体調が悪くなった場合の緊急連絡先(多くの場合は、救急外来の連絡先)
・もしも、帰省先などで体調が悪くなったり、救急車で搬送された場合に見せてほしいもの
(かかりつけ病院の診察カード、主治医、治療ダイアリー、特定の薬剤を使っている方は登録カード、お薬手帳など)
・決まった時間に飲む薬以外の、頓服のお薬(痛み止め、吐き気止め、塗り薬、貼り薬など)は、十分足りているか
かかりつけの病院の、年末年始休業に関しては、来院時の受付まどぐちやホームページなどで知ることができます。
年内に予約がある方は、その際に上記の内容を今一度確認してみて下さい。
万が一、体調が悪くなった場合、
治療中の「がん」の症状によるものと思われる場合は、まずはかかりつけ病院の緊急連絡先へ相談することをお勧めします。
・診察カード番号
・名前
・普段かかりつけの診療科と主治医の名前
・現在受けている治療
・電話をかけた理由(困っている症状)
もしも、かかりつけ以外の、休日診療所や、出先の地域で医療を受ける場合は、忘れずに先に述べた、かかりつけ病院(診療科、主治医)、今治療中の病気、処方されているお薬(抗がん剤の場合は最終投与日)なども伝えるようにしましょう。
年明けはじめの外来は、ゆとりをもって
既にご経験済みの方も多いことでしょう。
年末年始休暇の週が、従来の治療日や定期通院予定だった患者さん、具合が悪いけれど、普段のかかりつけの先生の外来日に診てほしくて我慢されていた患者さんも、予約患者さんと同時に来院されます。
体調確認と定期処方の方、外来で抗がん剤治療を受ける方、定期検診で検査を受けた結果説明のある方、治療方針を決める意思決定をする時間のために来た方、不快な症状のコントロールのために薬剤調整が必要な方、緊急入院が必要な方など、様々な方が待ち合い空間にいらっしゃいます。
そのため、時に、トリアージといって、病状の緊急度が高い方が先に診察に呼ばれる場合があります。
予約があっても、予約が無くても、早く受付する=早く診察してもらえる というわけではないことを、予めご承知おきください。(具合が悪い時は、遠慮せず窓口か近くのスタッフへお声掛けください。)
最近、再び感染者数の増加が報道されていますので、病院への長時間滞在(感染リスクへの懸念)はなるべく避けたいものです。
事前に採血検査がある方は、予約より1~1.5時間前に受付を行い検査を受け、検査がない方は、予約時間までに病院へ到着するようにしましょう。
看護師免許を取得後、大学病院・がん診療連携拠点病院などで勤務。がん化学療法看護認定看護師。
2019年10月~2020年12月まで「忘れえぬ患者さんたち」を連載。
こちらのシリーズでは、がん治療中の方はもちろん、経過観察中や他の病気で通院中の方にも役立つような情報をお届け予定です。
[ad_2]
Source link