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川崎市立多摩病院(宿川原)が今月、東棟3階に緩和ケア病棟を新設した。市立病院では1998年に開設した井田病院に次いで2例目。12床を設け、がん患者や家族の暮らしをサポートしていく。
がん等の生命を脅かす疾患に直面する患者に対し、痛みや苦しみを和らげ生活の質を向上させていく緩和ケア。多摩病院では3年ほど前から病棟開設の準備を進め、他病院の視察などに取り組んできた。新型コロナの状況も鑑み、5月1日に開棟の運びとなった。
オブジェ癒しに
先月28日には、関係者が開棟に向けた式典を開催。結成35周年を迎えた川崎生田ライオンズクラブから、スワロフスキーのオブジェの寄贈もあった。同クラブの露木明美会長は「新しい病棟で終末期医療を担っていく皆さんが、ますます地域に貢献されることを願う」と期待。長島梧郎病院長は「緩和医療を地域の方に提供できる環境が整った。患者さんのつらい気持ちがこのオブジェで和らげば」と語った。
同病棟の看護師は19人。癒しの空間をつくろうと、病室には水族館や花々をモチーフにした装飾を施した。統括する伊藤優子師長は「希望してこの病棟にきてくれたスタッフもいる。専門知識の教育に加えて、今後はスタッフのメンタルケアも必要」と気を引き締める。
3月末に市が策定した「市立病院経営計画2022―23」内で、多摩病院は新規項目として緩和ケア医療の推進を明記。病棟の開設・運用のほかに、地域の医療従事者を対象とした緩和ケア研修会を実施する方針を掲げている。
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