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【誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)にご用心‼】
●肺炎は昔から〝老人の友〟といわれ、高齢者には大敵です。中でも、誤嚥性肺炎は現代において高齢者にとって、とても怖い病気です。高齢の著名人でも誤嚥性肺炎で命を落とす人は少なくありません。(俳優の宝田明さん、作家の新井満さん、漫画家の白土三平さん・サトウサンペイさん、落語家の林家こん平さん…)
●日本人の死因の第1位は悪性新生物(がん)で、誤嚥性肺炎は第6位になっています。どちらの病気も、高齢者が発症しやすいという共通点がありますが、がんは検査で発見されれば、本人や家族に告知されるなど、意識して治療に臨むといったステップを踏めますが、誤嚥性肺炎は突然に発症して入院するというケースがほとんどで、準備の猶予期間がありません。
●一方、予防策において、がんは悪性腫瘍に侵されるので予防の決め手がありませんが、誤嚥性肺炎の主たる原因は口腔内の細菌が肺に誤嚥された際に発症するという特徴があり、その予防はかなり高いレベルで可能になっています。
●口腔ケアに取り組むと、誤嚥性肺炎防止に極めて有効であることが研究によって明らかになっています。 誤嚥性肺炎の前兆は、社会的な問題になっているオーラルフレイル(口の機能の虚弱)に共通している部分が少なくなく、オーラルフレイルの症状(むせる・食べこぼす・食欲がない・滑舌が悪い・口が乾く・口臭がある等)を、適切な口腔ケア・口の機能訓練によって誤嚥性肺炎を予防して、オーラルフレイルも防げる可能性が高いといわれています。
【口腔ケアの第一人者である米山歯科クリニック(静岡県長泉町)の米山武義院長は「口は健康の入り口であり、心の出口でもあります。70代、80代になっても元気で生き生きと過ごせるかは口腔ケア次第で決まります。それは誤嚥性肺炎を予防し、人間の尊厳を守ることにもつながります」と話されています。】
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●click➡●A-12 誤嚥性肺炎 – A. 感染性呼吸器疾患|一般社団法人日本呼吸器学会 (jrs.or.jp)
【誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは?】
■ 概要
物を飲み込む働きを嚥下機能、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。
■ 疫学
嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされます。
■ 発症のメカニズム
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。他方、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。
■ 症状
発熱、咳、膿のような痰が肺炎の典型的な症状です。しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの非特異的な症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。
■ 診断
誤嚥が明らかな場合や嚥下機能低下が確認されている患者では胸部エックス線写真で肺炎像を確認することで診断できます。白血球増加や炎症反応の亢進も重要な所見です。寝たきりの高齢者など誤嚥性肺炎の高リスク患者で肺炎が発症した場合には、本症を考えます。
■ 治療
抗菌薬を用いた薬物療法が基本です。呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院して治療を行います。同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導も重要です。また、嚥下機能に悪影響を及ぼす薬物を内服していないかチェックし、その上で、嚥下反射を改善する効果が確認されているACE阻害薬などの適応を検討することがあります。
■ 生活上の注意
喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙は重要です。また誤嚥防止のリハビリテーションも有効とされています。介護者は、患者の食事の際に十分に上体を起こし、ゆっくりと咀嚼・嚥下するよう指導することが大切です。肺炎球菌のワクチンも受けておくべきでしょう。
●click⇓⇓⇓ 食事前の口腔体操を紹介しています。(ご参考)
介護施設の「口腔体操」心得‼~誤嚥(ごえん)防止‼ 大阪府歯科医師会監修データより。 – 三原よしゆき(ミハラヨシユキ) | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)
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