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素顔
言葉だけでは世の中は動かない
がん患者と被災者励ます東北を歩く“旅”に出た 垣添忠生さん
「がん=死」という誤ったイメージを変えたい。そんな思いを胸に歩き続ける。「言葉で伝えるだけでは、世の中は動かないので」
舞台は東日本大震災後、三陸沿岸に整備された自然歩道「みちのく潮風トレイル」。青森県八戸市から福島県南相馬市の約1000キロを、今年3月~6月まで4回に分けて踏破する“旅”だ。道中では「がんサバイバーを支援しよう」「3・11を忘れない」と書かれた、のぼりとバッジを身に着ける。
誰もが認める、がん治療の第一人者。1967年に東京大学医学部を卒業後、昼は泌尿器科の臨床、夜はがんの研究という“二足のわらじ”を履いた。75年からは国立がんセンターで臨床医として、がんと向き合い続けた。
臨床と研究に長年携わる中で、自身もがん患者の家族・遺族となり、がん罹患者に。2000年に大腸、05年には腎臓にがんが見つかった。07年に妻をがんで亡くし、絶望の淵に突き落とされた。最初の3カ月間は「死ねないから生きていた」という。その後、「あんな苦しみを味わった人を放っておけない」との思いが募り、がん患者や遺族の支援を「人生の課題」に掲げるようになった。
18年には、がんサバイバー支援のため、がん専門病院を訪ねながら九州~北海道の約3500キロを歩いた。旅路では人との出会い・交流を大切にしている。
今、82歳。「元気な限りは歩き続けたい」と、太平洋の大海原を臨み、今日も歩く。(太)
1941年生まれ。国立がんセンターで中央病院長、総長など歴任。現在、公益財団法人「日本対がん協会」会長。
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