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40代後半から急激に高まる「がん発症リスク」。生と死の分かれ道で“選択”を間違えないために有名人7人が死の淵で選んだ、がん治療を徹底取材した。
大ヒット曲『夢追い酒』は250万枚を超えるミリオンセラー。多忙をきわめる日々を過ごしていた歌手・渥美二郎氏を病魔が襲ったのは、1989年9月だった。
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「当時、胃がムカムカする感じはしていました。体調を整えるという軽い気持ちで健康診断を受けたら、末期のスキルス胃がんだと言われました。その翌年の1月にはハワイ公演も決まっていたので『なんとか元気になってハワイ公演を実現したい』という強い気持ちがありました」
胃壁や組織にしみこんでいくように進行するスキルス胃がん。医師からは「難しい手術なので覚悟してほしい」と言われ、その言葉のとおり、手術は6時間にも及んだ。
「手術には成功しましたが、胃だけでなく、脾臓もすべて切除しました。術後の痛みもありましたが、どうしてもハワイ公演をやりたいと主治医に言うと、最初は止められましたよ(笑)」
退院直後からリハビリを開始し、体力の回復に努めた。
「なんとかハワイまで行ったのですが、ステージに立つと少しふらつき、歌うたびに手術の傷痕に響きました。ところが2、3曲歌い、観客の皆さんがワーッと喜んでくれるのを見るとどんどん力が湧いてきて、2時間半のステージを歌いきることができました」
5年生存率が7%未満といわれるスキルス胃がんだが、手術から34年、再発もなくその歌声は健在だ。
「再発がないのは、歌い続けてきたおかげだと思っています。歌うときは自然に腹式呼吸になり、血流もよくなるので免疫力が高くなるそうです。これからも歌い続けていきたいと思っています」
取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)
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