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◆『よっかかられたら痛かった』
子育てしながら働く女性がなぜ乳がんを見つけたのか?それは出張の移動中のことでした。
当時2歳の子を育てながら大学で教鞭をとっていた麻衣さんのお話です。
『よっかかられたら痛い』
違和感を感じたそうです。
前の年、出産後の検診では授乳中で乳だまりがありましたが”良性だろう”、という判断。
その違和感が募り、6月上旬に専門医を受診したところ、がんの可能性が高いという診断を受けました。
確定診断を受けたのは2019年の6月下旬。右の乳房に3.8センチ と2センチ弱のしこり、ホルモン依存のタイプでしたがリンパ節にも転移があり、ステージ2Bという診断でした。
術前・術後の抗がん剤の効果は同じというエビデンスですが、効果が見えることから医師と相談の上、術前の抗がん剤を選択。
4か月にわたる抗がん剤治療を経て11月に手術、、、とおもいきや手術室で帯状疱疹が見つかり、手術を延期。12月の年末に右胸全摘の手術を受け、2020年1月から放射線治療、その後リュープリン→ゾラテックスにタモキシフェンの投薬中です。
医師である夫の助けもあり、あっという間にいろいろなことが進んでいったと振り返ります。
阿久津『息子さんが教えてくれたのですね』
麻衣さん『抗がん剤をやったので髪の毛が抜けたのです。それを拾う遊びをしてくれて・・・今もまだ3歳で病気のことは分かっていないと思うのですが、当時は励まされました。』
◆言われたときは”頭を殴られたような気分”
阿久津『誰もがそうだと思いますが、告知のときはショックでしたよね?』
麻衣さん『告知されたときは頭を鈍器で殴られた気分でした。ランチを食べて、きょうはいいよね、とビールを飲んで、気持ちを落ち着かせてから夫に電話しました。夫は(前の年の)良性の腫瘍のことがあったので”きたかー”と言われました。”ずっと気になっていて、自分が早く言えばよかった”と。』
麻酔医でもある旦那さん。医療者なのでこのあとどんなことが進み、その結果によってどう選択があるのかなどの次のイメージが湧きます。旦那さんの方がやせていってしまった、と話します。家族も”第2の患者”なのです。
鈴村麻衣さんと”がん”にまつわる言葉の”強さ”を感じていて「言語の知識をがんにまつわる言語環境改善に生かす」道を模索中です。
麻衣さんとは、福岡蔦屋書店でトークイベントをさせていただきました。
10月一か月のピンクリボン月間が終わりましたがたくさんの方にお会いできたことをうれしく思っています。
がんとともに、、、。
番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。
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